暦注について

六曜や選日などの暦注を、旧暦と二十四節気から計算して表示しています。吉凶の解釈には流派や諸説があり、ここに示すのは採用したひとつの定義に基づく目安です。断定的な助言ではありませんので、日取りは最終的にご本人の考えでお決めください。

計算の方式

旧暦は準天保暦(定気法)を日本標準時で計算しています。 冬至を含む朔望月を十一月とし、中気を含まない月を閏月とする方法です。 六曜はこの旧暦の月と日の和から求めるため、新暦の日数を 6 で割っても得られません。

朔と二十四節気は VSOP87 による太陽視黄経と 月の位置から求め、1900年から2100年ぶんを あらかじめ表にしています。対応範囲がこの期間に限られるのはこのためです。

節切り(節月)は節気が入る日で区切り、 節入り日そのものを新しい節月に含めます。一粒万倍日・三隣亡・十二直・天赦日の 季節判定はこの節月に従います。

日の干支は六十干支の通日循環で求めます。 暦法の変更をまたいでも途切れていないため、通日からの剰余で正確に決まります。

2033年の閏月について

国立天文台が挙げる 3 案のうち、本アプリが採った解を明示します。

2033〜2034 年は、中気を 2 つ含む月と 1 つも含まない月が同時に現れるため、 「秋分を含む月は八月」「冬至を含む月は十一月」を両立できません。 天保暦の決まりだけでは閏月の置き方が定まらず、複数の案があります。

本アプリは冬至を優先し、十一月の後に閏十一月を置く案を採用しています。この案では中秋の名月が 2033 年 9 月 8 日になります (別の案では 10 月 7 日)。公的に決定する機関がない論点であるため、 他の暦と食い違う可能性があります。

六曜

大安たいあん
「大いに安し」とされ、六曜のうち最も差し障りのない日と言われます。婚礼や開店の日取りに選ばれることが多い日です。終日を通して吉とされます
赤口しゃっこう/しゃっく
正午前後のみ吉、それ以外は凶とされる日です。「赤」の字から、火や刃物に注意する日とも言われます。午前11時〜午後1時ごろのみ吉とされます
先勝せんしょう/さきがち
「先んずれば即ち勝つ」とされ、急ぐ用事に向くと言われます。午前は吉、午後は凶とされます
友引ともびき
勝負がつかない日とされます。「友を引く」の字面から葬儀を避ける習わしがある一方、慶事では「友を引き寄せる」として好まれることもあります。朝夕は吉、正午ごろは凶とされます
先負せんぷ/さきまけ
「先んずれば即ち負ける」とされ、急がず平静に過ごすのがよいと言われます。午前は凶、午後は吉とされます
仏滅ぶつめつ
六曜の中で最も凶とされる日です。婚礼を避ける傾向がある一方、「一度滅んで新たに始まる」として再出発に良いとする説もあります。終日を通して凶とされます

算出: (旧暦の月 + 旧暦の日)を 6 で割った余り

選日・暦注下段

一粒万倍日吉とされる暦注いちりゅうまんばいび意味と日付

一粒の籾が万倍に実る、という意味の吉日です。何かを始めたり、お金を出したりするのに向くとされます。一方で借金や人から物を借りることは「苦労も万倍になる」として避ける、という言い伝えもあります。

決まり方: 二十四節気で区切った「節月」と、その日の十二支の組み合わせで決まります(例: 寅節では丑の日と午の日)。

注: 典拠となる古い原典が確認されておらず、比較的新しい暦注とみられています。

出典: 暦の選日(節切りの月 × 日の十二支)

天赦日吉とされる暦注てんしゃにち意味と日付

「天がすべての罪を赦す日」とされ、暦の上では最も差し障りのない日のひとつと言われます。年に 5〜6 回しかありません。

決まり方: 節切りの季節と、その日の干支の組み合わせで決まります。春(立春〜立夏の前日)は戊寅、夏は甲午、秋は戊申、冬は甲子の日。

出典: 暦注下段(季節 × 日の干支)

不成就日凶とされる暦注ふじょうじゅにち意味と日付

何をしても成就しないとされる日です。他の吉日と重なることも多く、その場合の扱いは説が分かれます。

決まり方: 旧暦の月と旧暦の日の組み合わせで決まります(例: 旧暦一月・七月は 3・11・19・27 日)。

出典: 暦の選日(旧暦の月 × 旧暦の日)

三隣亡凶とされる暦注さんりんぼう意味と日付

建築に関して大凶とされる日です。「この日に建てると三軒隣まで滅ぼす」と言われ、棟上げ・地鎮祭・着工などを避ける習わしがあります。建築以外では特に問題にされないのが一般的です。

決まり方: 節切りの月と、その日の十二支の組み合わせで決まります。節月 1・4・7・10 月は亥の日、2・5・8・11 月は寅の日、3・6・9・12 月は午の日。

注: 江戸期の暦では「三輪宝」と書かれ吉日だったものが、後に凶日へ転じたとされます。

出典: 暦の選日(節切りの月 × 日の十二支)

寅の日吉とされる暦注とらのひ意味と日付

虎は「千里行って千里帰る」ことから、出したお金が戻る日として金運に良いとされます。旅立ちにも良いとされる一方、婚礼は「出戻り」に通じるとして避ける説もあります。

決まり方: その日の十二支が寅であること。12 日ごとに巡ります。

出典: 日の十二支(六十干支の通日循環)

巳の日吉とされる暦注みのひ意味と日付

蛇は弁財天の使いとされ、金運・芸事に良い日と言われます。財布の新調や銭洗いに選ばれます。

決まり方: その日の十二支が巳であること。12 日ごとに巡ります。

出典: 日の十二支(六十干支の通日循環)

己巳の日吉とされる暦注つちのとみのひ意味と日付

巳の日の中でも 60 日に一度だけ巡る特別な日で、弁財天の縁日とされます。金運に関することに最も良い日のひとつと言われます。

決まり方: その日の干支が己巳であること。60 日ごとに巡ります。

出典: 日の干支(六十干支の通日循環)

甲子の日吉とされる暦注きのえねのひ意味と日付

六十干支の最初の日で、大黒天の縁日とされます。長く続けたいことを始めるのに向くと言われます。

決まり方: その日の干支が甲子であること。60 日ごとに巡ります。

出典: 日の干支(六十干支の通日循環)

十方暮凶とされる暦注じっぽうぐれ意味と日付

十方(あらゆる方角)が塞がるとされ、相談ごとや旅行に向かないとされる 10 日間です。

決まり方: 日の干支が甲申から癸巳までの 10 日間。60 日ごとに巡ります。

出典: 暦の選日(六十干支)

八専吉凶が分かれる暦注はっせん意味と日付

壬子から癸亥までの 12 日間のうち、十干と十二支の五行が重なる 8 日を指します。同気が重なるため吉はより吉に、凶はより凶に傾くとされ、法事や供養に関する言い伝えがあります。

決まり方: 日の干支が壬子から癸亥までの 12 日間のうち、間日(癸丑・丙辰・戊午・壬戌)を除いた 8 日。

出典: 暦の選日(六十干支)

大明日吉とされる暦注だいみょうにち意味と日付

天地が明るく開けた日とされ、あらゆる吉事に良いと言われます。特に引越しや旅行など、移動を伴うことに向くとされます。

決まり方: 日の干支が定められた 25 種のいずれかであること。

出典: 暦注下段(日の干支。Wikipedia「暦注下段」の配当に拠る)

母倉日吉とされる暦注ぼそうにち意味と日付

母が子を育てるように天が人を慈しむ日とされ、とりわけ婚礼に良いと言われます。

決まり方: 節切りの月と日の十二支の組み合わせ。寅卯月は子・亥、巳午月は寅・卯、申酉月は辰・戌・丑・未、亥子月は申・酉、土用にあたる辰未戌丑月は巳・午の日。

出典: 暦注下段(節切りの月 × 日の十二支)

神吉日吉とされる暦注かみよしにち意味と日付

神事に関することに良いとされる日です。参拝、祭礼、先祖のお参りなどに向くと言われます。

決まり方: 日の干支が定められた 33 種のいずれかであること。

注: 配当する干支の数について 33 種とする説のほか、48 種などの異なる一覧も流通しています。本アプリは上記の出典に統一しています。

出典: 暦注下段(日の干支。Wikipedia「暦注下段」の配当に拠る)

天恩日吉とされる暦注てんおんにち意味と日付

天の恩恵を受ける日とされ、慶事に良いと言われます。5 日ずつ続けて巡るのが特徴です。

決まり方: 日の干支が甲子〜戊辰、己卯〜癸未、己酉〜癸丑 の 15 種のいずれかであること。

出典: 暦注下段(日の干支。『暦林問答集』の配当に拠る)

用途ごとの重み表

スコアは下の重み表をそのまま足し合わせたものです。数字は絶対的なものではなく、一般に言われている強弱を写した一案です。

婚礼・結婚式

式や披露宴の日取り。六曜が最も重んじられる場面です。

  • +3大安六曜の中で最も差し障りがないとされます
  • +2友引「友を引く」として慶事では好まれることがあります
  • +1先勝午前が吉とされます
  • 0先負午後が吉とされます
  • -2赤口正午前後のほかは凶とされます
  • -3仏滅六曜の中で最も凶とされ、慶事では避けられがちです
  • +8天赦日年に 5〜6 回しかない、最上の吉日とされます
  • +3一粒万倍日始めたことが大きく実るとされます
  • +1天恩日天の恩恵を受ける日とされます
  • +1大明日あらゆる吉事に良いとされます
  • -4不成就日何事も成就しないとされる日です
  • +2母倉日母が子を慈しむ日とされ、とりわけ婚礼に良いとされます
  • +1十二直(吉)この十二直は慶事に向くとされます
  • -2十二直(凶)この十二直は婚礼を避けるとされます
  • -3鬼宿鬼宿は万事に吉とされる一方、婚礼だけは避けるとされます
  • +1二十八宿(吉)この宿は婚礼に良いとされます

入籍

婚姻届を出す日。式とは別に、暦の良い日を選ぶ人が多い場面です。

  • +3大安六曜の中で最も差し障りがないとされます
  • +2友引「友を引く」として慶事では好まれることがあります
  • +1先勝午前が吉とされます
  • 0先負午後が吉とされます
  • -2赤口正午前後のほかは凶とされます
  • -3仏滅六曜の中で最も凶とされ、慶事では避けられがちです
  • +8天赦日年に 5〜6 回しかない、最上の吉日とされます
  • +4一粒万倍日二人の縁が万倍に育つとして、入籍日に好まれます
  • +1天恩日天の恩恵を受ける日とされます
  • +1大明日あらゆる吉事に良いとされます
  • +2母倉日婚姻に関することに良いとされます
  • -4不成就日何事も成就しないとされる日です
  • +1十二直(吉)この十二直は慶事に向くとされます
  • -2十二直(凶)この十二直は慶事を避けるとされます

引越し

転居や移転の日。移動に関する暦注が重く見られます。

  • +3大安六曜の中で最も差し障りがないとされます
  • +1友引特に問題にされません
  • +1先勝午前中の移動が吉とされます
  • 0先負午後の移動が吉とされます
  • -2赤口正午前後のほかは凶とされます
  • -2仏滅避ける人がいます
  • +8天赦日年に 5〜6 回しかない、最上の吉日とされます
  • +2大明日移動を伴うことに特に良いとされます
  • +2一粒万倍日新しい生活の始まりに向くとされます
  • +1天恩日天の恩恵を受ける日とされます
  • -4不成就日何事も成就しないとされる日です
  • -2十方暮十方が塞がるとされ、旅行や移動を避けるとされます
  • +1十二直(吉)この十二直は移転に良いとされます
  • -2十二直(凶)この十二直は移転を避けるとされます

開業・開店

店や事業を始める日。「始まり」に関する吉日が重視されます。

  • +3大安六曜の中で最も差し障りがないとされます
  • +2先勝「先んずれば勝つ」として、始めることに向くとされます
  • +1友引特に問題にされません
  • 0先負急がず構えるのがよいとされます
  • -2赤口正午前後のほかは凶とされます
  • -3仏滅避ける人が多い日です
  • +8天赦日年に 5〜6 回しかない、最上の吉日とされます
  • +4一粒万倍日一粒が万倍になるとされ、開業日に最も好まれます
  • +2甲子の日六十干支の最初の日で、長く続けることを始めるのに向くとされます
  • +1寅の日出した金が戻るとされ、商いに良いとされます
  • +1大明日あらゆる吉事に良いとされます
  • -4不成就日何事も成就しないとされる日です
  • +1十二直(吉)この十二直は開店に良いとされます
  • -2十二直(凶)この十二直は開店を避けるとされます

契約

売買や取引の契約を交わす日。赤口が特に嫌われる場面です。

  • +3大安六曜の中で最も差し障りがないとされます
  • +1先勝午前が吉とされます
  • +1友引特に問題にされません
  • 0先負午後が吉とされます
  • -3赤口訴訟や契約ごとを避けるとされる日です
  • -2仏滅避ける人がいます
  • +8天赦日年に 5〜6 回しかない、最上の吉日とされます
  • +3一粒万倍日実りが大きくなるとされます
  • +1大明日あらゆる吉事に良いとされます
  • -4不成就日何事も成就しないとされる日です
  • +2十二直(吉)物事が定まる・成就するとされ、契約に向くとされます
  • -2十二直(凶)この十二直は契約を避けるとされます

納車

車を受け取る日。安全に関わるため凶日が気にされます。

  • +3大安六曜の中で最も差し障りがないとされます
  • +1友引特に問題にされません
  • +1先勝午前の納車が吉とされます
  • 0先負午後の納車が吉とされます
  • -2赤口「赤」が血を連想させるとして避けられることがあります
  • -2仏滅避ける人がいます
  • +6天赦日最上の吉日とされます
  • +2一粒万倍日新しいものを迎えるのに向くとされます
  • +1大明日移動を伴うことに良いとされます
  • -3不成就日何事も成就しないとされる日です
  • +1十二直(吉)この十二直は物事の成立に向くとされます
  • -2十二直(凶)「危」は危険が伴うとされ、避けられます

財布の新調

財布を下ろす日。六曜より干支由来の金運日が重んじられます。

  • +5己巳の日60 日に一度の弁財天の縁日で、金運に最も良いとされます
  • +3巳の日蛇は弁財天の使いとされ、金運に良い日とされます
  • +3寅の日虎は千里を往って戻ることから、出した金が戻るとされます
  • +4一粒万倍日金銭が万倍になるとされ、財布におろすのに好まれます
  • +8天赦日年に 5〜6 回しかない、最上の吉日とされます
  • +2甲子の日大黒天の縁日で、蓄財に良いとされます
  • -3不成就日何事も成就しないとされる日です
  • +1大安六曜としては吉ですが、この用途では干支のほうが重んじられます
  • -1仏滅六曜としては凶ですが、この用途では干支のほうが重んじられます

建築・地鎮祭

着工・上棟・地鎮祭など。三隣亡が決定的に嫌われる場面です。

  • -6三隣亡「三軒隣まで滅ぼす」とされ、建築では大凶とされます。他に吉日が重なっても避けられるのが通例です
  • +2大安六曜の中で最も差し障りがないとされます
  • +1友引特に問題にされません
  • +1先勝午前が吉とされます
  • 0先負午後が吉とされます
  • -2赤口正午前後のほかは凶とされます
  • -2仏滅避ける人がいます
  • +6天赦日最上の吉日とされます
  • +2一粒万倍日実りが大きくなるとされます
  • -3不成就日何事も成就しないとされる日です
  • +2十二直(吉)棟上げや建築の成就に良いとされます
  • +1十二直(吉)この十二直は普請に向くとされます
  • -2十二直(凶)この十二直は建築を避けるとされます
  • -1十二直(除)「除」は土を動かすことを避けるとされます
  • +1二十八宿(吉)この宿は動土や地鎮祭に良いとされます

葬儀

通夜・告別式。慶事とは評価が反転し、友引が避けられます。

  • -6友引「友を冥土に引く」とされ、葬儀を避ける習わしが広く残っています。友引を休業日とする斎場もあります
  • 0仏滅慶事では凶とされますが、葬儀では特に問題にされません
  • 0大安葬儀では特に良いとも悪いともされません
  • 0先勝葬儀では特に問題にされません
  • 0先負葬儀では特に問題にされません
  • 0赤口葬儀では特に問題にされません
  • -2十二直(開)「開」は葬儀を避けるとされます
  • -1十二直(建)「建」は葬儀に向かないとされます
  • -1二十八宿(凶)この宿は葬儀を避けるとされます

免責

暦注は民間の習俗であり、科学的な根拠を持つものではありません。 同じ日でも参照する暦や流派によって吉凶の判断が異なることがあります。 このアプリの表示は情報提供を目的とした目安であり、特定の行動を勧めたり 妨げたりするものではありません。

暦注の吉凶には流派や諸説があり、ここに示すのは本アプリが採用したひとつの定義に 基づく目安です。日取りの判断は最終的にご本人の考えでお決めください。採用した定義と出典